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マレーシアでの遺言作成…Amanah Raya社の場合

大分古い話で恐縮ですが、昨年の7月に日本人会で「暮らしの専科 第2回・遺言セミナー」が開催されました。

僕たち夫婦はマレーシアに渡る前に日本で遺言を書いてきましたが、マレーシアの国内にある資産についてはマレーシアの相続法が適用されるということを聞き、セミナーで知識を仕入れようというわけでこのセミナーに参加してきました。

当日の講師はこの分野に精通されているというK氏で、セミナーの内容を要約すると以下のようなものでした。

1. マレーシアで所有している資産(動産・不動産)については全てマレーシアの相続法で処分される。
2. 遺言が無い時は妻の配分比率は25%、両親25%、子供50%となる(日本の場合は妻50%、子供50%)。
3. 遺言があると、100%遺言通りとなる(他の法定相続人も権利が無くなる)、つまり妻に100%の遺言を書くとその通りとなる。別の人に100%の遺言があるとその通りとなり、妻も争えない(日本ではその遺言受取人が50%、妻・子供に50%となる)。
4. 遺言が無い時の相続手続きは自分が弁護士を立てて行わなければならない。マレーシアの相続手続きは数年もかかることが多く、特に2人の保証人を立てなくてはいけないという制度があり、事実上無理である。
5. 遺言がある時には遺言執行人が代行してくれることになり、早ければ2~3ヶ月で完了する。
6. 遺言作成、遺言保管、遺言執行をパッケージで考え、それを実行できる遺言関係の会社に依頼するのが良い。
7. 銀行口座を夫婦の共同名義で開設した場合、どちらかが死亡した場合はこの口座は凍結され、たとえ共同名義人であっても相続手続きが完了するまで預金を引き出すことができない。

僕達にはそんな多額の資産があるわけでもないですが、それでもMM2HPのための15万リンギの定期預金や自動車、数年間の生活資金等があるので、夫婦のどちらかが或いは両方が死亡した時にこれらの資産が宙に浮いてしまうのは困ります。

それでこのセミナーで得た知識を元に遺言書を作成することにしました。最初にどこに遺言作成を依頼するかを決めなくてはいけませんが、セミナーでは3つの方法が紹介されていました。

1. Rockwills Corporation マレーシア最大の遺言関係の民間会社で客層は非モスレムが中心
2. Amanah Raya Bhd 政府系の遺言関係の会社でモスレムの客が多い
3. 民間の法律事務所、弁護士事務所

費用の面では、弁護士に依頼<Amanah Raya Bhd <Rockwills Corporation Rockwillsということで知人の多くも日本語ができる弁護士さんに依頼しているようでしたが、Rockwills Corporation、Amanah Raya Bhdは遺言作成・遺言保管・遺言執行というパッケージで考えた場合、やはり安心感・信頼性があります。僕たち夫婦は最終的には政府系のAmanah Raya Bhdに依頼することに決めました。

丁度同じコンドに住むMさんもAmanah Raya Bhdで遺言を行ったということで、詳しいお話しを聞けたこともあり、手続きも大変スムーズに進みました。

Amanah Raya Bhdはマスジッド・ジャメの駅のすぐ傍でわかりやすい場所にあります。Gフロアーの受付で「遺言(Will)を作りたい」旨を告げ、番号札を取って待っているとすぐに順番が来て呼ばれました。そこで必要な書類を受け取り、説明を受けました。政府系の会社だということだったので、マレー語の言葉がわからなかったらどうしようという心配もあったのですが、担当者のすぐ傍に英語の通訳がついていて説明してくれるので心配は無用でした。書類に必要事項を記入して日を改めて持って来るように言われました。僕たち夫婦の銀行口座は共同名義で開設したため、お互いに遺言を作成することにしました。

もらってきた書類に必要事項を記入するのですが、書類にはマレー語と英語の表記があり大体わかるのですが、参考にもらって来た記入例はマレー語だけでしたので、辞書を使いながら、記入していきました。

記入するのは自分たちの個人情報、相続人の個人情報、資産の内容、そして特に記載しておきたい事項(例えば夫婦どちらかが死亡した場合には配偶者に100%相続させるとか、夫婦が同時に死亡した場合にどうするか等各人の相続の希望を記載します)で、英語で記入します。

次に記入し終わった書類を持参して再度Amanah Raya Bhdを訪ねました。必要な書類が全てそろっているかチェックを受け、費用(1人500リンギ、夫婦でお互いに遺言をする場合は500×2リンギ)を支払い受付が完了しました。これでAmanah Raya Bhdが遺言書の草案を作成し、2週間程度で郵送してくれます。

内容を確認し、訂正箇所等をチェックします。再再度Amanah Raya Bhdを訪れ、最初に訂正箇所を告げて修正してもらいました。その後14階の部屋に通され、最終書類に2名の立会人と共に僕たち夫婦がサインを行い、遺言手続きは完了しました。もちろん以後の内容の変更は可能です。オリジナルはAmanah Raya Bhdに保管され、しっかりと封印された封筒に入れられたコピーを渡されました。

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Amanah Raya Bhdのウェブサイトは以下の通りですが、遺言作成の手助けをしてくれる機能もありますので参考にされると良いでしょう。
http://www.amanahraya.com.my/arbwos/References/index.asp
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