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イミグレでピンチ

2007年12月13日

 予想外の展開で苦労に苦労を重ねてゲットした健康診断書とCIMB銀行の定期預金の証明書、そしてMM2HP用の低額の医療保険証明書を持って、イミグレに向けて朝の7時にホテルを出発した。LRTでアンパンパーク→KLセントラル駅(まだ暗いうちなのに電車は結構混みあっていた)、そしてKLIAトランジットでプトラジャヤに、そこからタクシーでイミグレに8時前に到着。駅を出たところにタクシーのチケットカウンターがあり、定額制であり行き先を告げると料金は決まっているので安心である。ここまでは全く順調である。

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 イミグレの玄関からエスカレーターで3階に上がり、確か17番のカウンターで順番の番号札をもらう。7と8番のカウンターの前で待つように言われた。番号は6,004番なので4番目の受付か?8時半から受付開始、開始時刻もいい加減のようなことを聞いていたが、今日はバッチリのようだ。開始から20分足らずで電光掲示板に自分の番号が表示されたので、カウンターで「MM2HPの許可を得たのでsocial visit passを交付してもらいたい」旨のことを言い、必要書類をオフィサーに渡した。まずパスポート次に健康診断書、病院では診断書と検査結果、そして胸部X線写真の入ったファイルをもらったが、X線フィルムはいらないとばかりに返された。「必要ないのか」と聞くと、ニコニコ笑っているだけだった。考えてみれば当然だよな。続いて医療保険証明書、ウェブサイトで調べるとコピーも必要だということだったのでコピーをとっておいたがコピーのほうを返された。最後に一番大事な定期預金の証明書、どうやらOKのようだがまだ何か探しているようだ。そしておもむろに口を開いて「オリジナルが必要だ」と言う。銀行ではA4用紙に口座番号やら金額やらが記入され、マネージャーのサインが入った紙、同じものを2枚手渡され、「1枚はイミグレーション用、1枚はあなた用だ」と言われたので、その旨を告げても「オリジナルが必要だ」との一点張り、これしかもらわなかったと言うと、ファイルの中のほかの申請者の書類を見せてくれた。A5くらいの大きさでタイピングされた書類だった。「これが必要だ」と言うと彼は僕が持ってきた書類をすべて返してよこし、それからどこかへ行って見えなくなってしまった。
 仕方がないので一旦引き下がり、携帯電話でCIMB銀行のブキビンタン支店に連絡を取り、マネージャーと話をした。

僕:「今イミグレでビザの申請をしているのだが、定期預金の残高証明のオリジナルが無いので受付できないと言われた。3日前にあなたの支店に行った時はこの書類がすべてだと言われたのに、どうして一番大事な書類を忘れたんだ。僕らは明日日本に帰らなくてはいけないのに(これは嘘、本当はもう一日予備日を作ってあった)。イミグレの担当官に話をして何とかしてくれ」

マネージャー:「話をしてみるから少し待ってくれ。連絡先を教えてくれ」

あっ、しまった。担当オフィサーはどこかに行ってしまって姿が見えない。とそこへ妻がメモを持って来た。担当オフィサーの名前と彼の携帯電話番号、そしてここのFAX番号が書いてあった。妻が気を利かせてカウンターの向こうにいた女性をつかまえて「あの髭の男性(担当オフィサー)の名前と電話・FAX番号を聞いてくれていたのだ。とりあえず銀行のマネージャーにこれらの情報を教えて一旦電話を切って待った。

 時間はどんどんたって行き僕のイライラは募るばかりだ。どのくらい時間がたっただろうか。例の髭のオフィサーが姿を見せたので「今銀行のマネージャーに連絡を取ったがあなたに電話が行っただろうか。どうしてもだめなら今からKLに戻ってオリジナルの残高証明書をもらってくるが…」と言ったら、彼は「座って待て」とだけ言うとまたどこかに姿を消した。1時間くらい待ったが事態は何も変わらない。彼は時々姿を現してカウンターの内側で何か事務処理をしているようなので、妻はどうなったか聞いてみようかというが、とても再度確認させてもらえるような雰囲気ではない。あまりしつこく言ってへそを曲げられても困るしなあ。そこでもう一度銀行のマネージャーに電話して「あなたは僕のために何をしてくれたんだ?状況は何も変わっていないぞ」というと、マネージャーは「電話で事情を説明して証明書をFAXしたんだが。わかった。もう一度FAXしてみるから」ということであった。

 さらに30分ほど足っただろうか、イミグレに来てからもうすでに3時間半以上たったころ、髭のオフィサーがこちらに来るように僕たちのほうを見て目で合図をしたので行ってみると、「支払いは今日できるか」と言うのでOKだと言うと、「先ほどの書類をよこしなさい。そしてもうしばらく待つように」…。もうこうなると、どうにでもなれという感じである。昼過ぎになって再度呼ばれて確か19番だったと思うが、そこへ行って支払いをするように言われた。言われるがままにそのカウンターに行くと髭のオフィサーが担当の女性に話をして計算をさせ、支払いを済ませた。Social Visit Pass RM90 x 9年間 x 2人 = RM1,620 Journey Performed Visa RM500 x 2人 =RM1,000、合計RM2,620であった。これでやっと受け付けられたんだということがわかりほっとした次第である。さらに1時間弱待ったのだろうか。再度呼ばれてシールの貼られたパスポートとMM2HPの承認書(これは今後車の輸入やら購入やらで免税適応を受けるのに必要となる)が返却された。僕たち夫婦は2006年の3月にICパスポートを得たので、9年間のビザとなった。すべて終了したのは確か午後の1時半過ぎだったような気がする。もうその時は時間などどうでも良い感じがしていた。今は業者申請になっているので僕たちのような苦労はしないと思うが、落ち着いて事を運べば何とかなるということを実感した。でもまあへたくそな英語でよくぞ銀行のマネージャーやイミグレのオフィサーと渡りあったものだと感心する。

 イミグレを出たところにやはりタクシーのチケットカウンターがあり、定額で待たないで乗ることができるので、交通関係は全く問題ないようだ。

 今回は銀行のミスで肝心の定期預金証明書のオリジナルを受け取ることができなかったと思い込んでいたが、実は日本に帰ってきて銀行からもらった一連の書類の中になんと、オリジナルの定期預金証明書が紛れ込んでいたのであった。結局は自分のミスであったが、できれば銀行の担当職員にイミグレでの必要書類を尋ねた時に、オリジナルとレターの両方が必要だよ、ということを教えてもらいたかったものだ。


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コメント

大変でしたね。

文面からもDr.Selfishさんの怒り、憤り、やるせなさが伝わってきます。本当にエライ目に会いましたね。
私は2007年5月にエージェントに同行しただけで、ただ、じっと待つのみ、それでもやはり4時間は待ちました。
その時に、エージェントから“何か贈り物は持っててないですか?”と聞かれ、“え、何で”と聞くと
これはこちらの慣習で何かお願いする場合は
ちょっとしたものを渡すのが風習との事です。でも
これはチャイニーズの人達だけかもわかりません。その時は私は何も持っていなかったので渡せませんでした。。でも変ですよねえ。
そういえば2007年2月にグレンイーグルスに健康診断を受けに行った時にも、同じ事がありその時は私がエージェントの為ににお礼の意味で日本から買ってきた和菓子を、看護婦さんたちに分けて渡していましたよ。なんでだろ~♪

Re:大変でしたね。

スバンさん
そういう習慣もあったんですか。日本の15年とか20年前の感覚でしょうかね。でも確かに交通違反したときに警官に賄賂を…なんて話を聞きますからね。

No title

警官に賄賂…これは本当の話ですよ。
でも相場がかなり上がってるそうで、渡しても中にはコンドまでついてきて「もっとよこせ」なんて話も聞きます。
イミグはお疲れ様でした。
凛は自分で手続きをした事がないので(主人の秘書がやってくれてるので)わからないけど、待ち時間はイライラしますよね?
時にはハッタリは必要だと思います。
でも、オリジナルが紛れてたのには少々笑ってしまいました(笑)
ごめんなさいね? (ツ-ω-)ツ (ッ_ _)ッ

No title

凛さん
賄賂はそんなことが続く限りなくならないですよね。そうした場面に遭遇してもなるべく応じないようにしなくては。
でもいざというときには奥の手として、頭の隅に残しておきましょう。いやいや、駄目駄目。
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